2009年 02月 08日
ドクターフィー |
昨日,学生時代にとてもお世話になった厚生労働省の先輩とお会いする機会がありました.学生時代には毎週のように飲みに連れて行って頂いた方で,現在は本省でかなり上の立場にいらっしゃいます.その先輩から,医師確保・救急医療対策として今度新設される事業についてうかがいました.産科医へのインセンティブとして,新たに分娩1件について1万円が医師に支払われることになったそうです.これまでの診療報酬では点数が増えても病院の増収にしかならなかったのですが,新たに医師に支払うことが明記されました.麻酔科が関与する部分としては,休日夜間救急患者受入医療機関支援事業となります.これは,三次,二次救急医療機関に勤務する救急医,麻酔科医,小児科医などへのインセンティブで,土日祝日の昼間は13570円,夜間は18659円が予算に盛り込まれました.詳細は不明ですが,土日祝日に緊急手術で麻酔を行った場合には,当直料や時間外手当とは別に上記のインセンティブが麻酔科医に支払われるそうです.この他,地方の病院へ出向する場合に,こどもが通学時に遠くの学校まで通う場合などに,それに要する費用負担が増えることなどへの補助も盛り込まれているそうです.何はともあれ,ドクターフィーとしての加算が新設されることは喜ばしいことではないでしょうか.そして,病院内で全ての医師の給与が同じである必要はなく,今後はインセンティブによって格差を付けて行くことも必要なのではないかと,最後に先輩は語っていました.
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by tdcanesth
| 2009-02-08 14:40
| 全身麻酔